アサガオのツルは左巻き、それとも右巻き?



  アサガオ(朝顔、英:Japanese morning glory、学名:''Ipomoea nil'')は、ヒルガオ科の一年性の植物。平安時代に遣唐使が薬用として種を持ち帰ったものが初めとされ、日本で最も発達した植物です。

 江戸時代に鑑賞と品種改良が大きく進み、葉が縮れているものや花びらが細かく切れているものなどいわゆる「変化物」が大変もてはやされ、非常な高値で狂騒的に取り引きされたそうです。江戸では浅草付近で盛んに作られ、行商人が市内を売り歩き、木版の図譜類も多数出版された。
 
 ところで、つる性の植物のつるの巻き方は種によって決まっており、アサガオ、インゲン、ヤマノイモなどは支柱に対して常につるの左側を接して巻いている。一方、フジやスイカズラ、ホップなどはつるの右側を接して巻いている。

 アサガオは小学校低学年の観察教材としてよく用いられており、アサガオのつるは左まきと教わった人も多いことでしょう。教科書や図鑑の多くは確かにアサガオのつるは左巻きと書いているのが多い。

 しかし、植物分類学の祖のリンネ、ダーウィン、そして、ゲノム分析やパンコムギの祖先の発見、種子なしスイカの創出などで有名な木原均博士もアサガオのつるは右巻きと書いている。

  同じアサガオで左巻きと右巻きのがあるの?

 いえいえ、前にも述べたように、つるの巻き方は遺伝的に種によって決まっており、変化することはありません。

アサガオの巻き方が左巻きというのは、らせんのなかに観察者を置いた立場からの呼び方。

 しかし、木原博士らは、観察者の前にある一点が、観察者から見て時計回りに円運動をしながら前方へと進むとその軌跡は右巻きらせんをつくる、普通のネジは右へ回すと前進するから右巻きでありアサガオの巻き方は右巻きと呼ぶべきであるという。電流をとおすコイルなど、物理学、化学、工学ではこの定義に従っているのに、植物分類学では他の学問分野の定義と異なってアサガオを左巻きというのは自然科学のなかで同じ用語が反対の意味を示すことになっておかしいと主張している。

左:ホップのツル  右:アサガオのツル